残業代の計算方法 前編

こんにちは。社会保険労務士の大川陽太郎です。
今回は、月給制の残業代の計算方法についてお伝えさせて頂きます。

■まずは「1時間あたりの単価」をもとめる

残業代の計算方法は、「1時間当たりの単価」に割増率をかけて残業単価を計算します。そして、その残業単価に残業時間をかけることで、残業代が算出できます。

そのため、残業代を計算するためには、まず、「1時間当たりの単価」を求めなければなりません。

残業代計算1

■月給制の場合

「1時間当たりの単価」の求め方は、給与形態ごとに異なります。給与形態には時間給、日給、月給などありますが、今回は月給制について説明して参ります。

月給制の場合は、月給額を月平均所定労働時間で割って「1時間当たり単価」をもとめます。

残業代計算2

■「月給額」について

1時間当たりの単価の計算の基礎となる「月給額」についてですが、その対象は、原則、基本給と、その他に支給される諸手当も含めて計算します。

しかし、全ての手当が計算基礎に含まれるわけではなく、住宅手当や通勤手当のように、労働の対価とは直接的な関係が薄く、個人的事情に基づいて支払われる手当は、労働基準法によって計算基礎から除外してもよいことになっています。

計算基礎から除外してよい手当は以下の通りです。

  1. 家族手当(扶養家族数に応じて支給されるている手当)
  2. 通勤手当
  3. 別居手当(単身赴任手当等)
  4. 子女教育手当(従業員の子弟の教育費を補助するために支給する手当)
  5. 住宅手当(住宅に要する費用に応じて支給される手当)
  6. 臨時に支払われた賃金
  7. 1ヵ月を超える期間ごとに支払われる賃金(いわゆる賞与等)

※家族手当、住宅手当は、扶養家族数や家賃金額に関係なく一律で手当を支給する場合は、計算基礎から除外はできません。

■「月平均所定労働時間」について

「月平均所定労働時間」は、1年間における所定労働時間を12ヶ月で割った時間になります。

年間所定労働時間は、1年の日数から年間休日日数を引いて、その日数に1日の所定労働時間をかけて求めます。

月平均所定労働時間のもとめ方を整理すると、以下の通りとなります。

残業代計算3

続きは「残業代の計算方法 後編」をご覧ください。

大川社労士事務所
社会保険労務士 大川陽太郎
URL:http://www.okawa-lssa.jp

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