残業代の計算方法 後編

こんにちは。社会保険労務士の大川陽太郎です。
「残業代の計算方法 前編」の続きです。

■1時間当たりの単価の計算例

山田太郎君の給与は次のとおりです。

基本給250,000円
職務手当25,000円
住宅手当13,000円(世帯主13,000円、世帯主以外7,000円として支給)
通勤手当13,200円
年間休日数は119日、1日の所定労働時間は8時間です。

それでは、「1時間当たりの単価」をもとめてみましょう。

まず、1時間当たりの単価の計算基礎に含まれる手当は、基本給250,000円と職務手当25,000円と住宅手当13,000円になります。住宅手当は、費用に応じて支給されていないため、計算基礎に含まれます。通勤手当は、計算基礎から除外されます。

よって、残業単価計算の計算基礎に含まれる手当の合計額は、
250,000円(基本給)+25,000円(職務手当)+13,000円(住宅手当)=288,000円になります。

次に、「1ヵ月平均所定労働時間」ですが、

  1. 年間所定労働日数=365日-119日(年間休日日数)=246日
  2. 年間所定労働時間=246日(年間所定労働日数)×8時間(所定労働時間)=1,968時間
  3. 1ヵ月平均所定労働時間=1,968時間(年間所定労働時間)÷12ヶ月=164時間となります。

したがって、
「1時間当たりの単価」=288,000円÷164時間=1,759円 ※小数点以下四捨五入
となります。

■割増率について

1時間当たりの単価が計算出できたら、「割増率」をかけて、残業単価をもとめます。

割増率は、働く時間数や、時間帯によって、率が異なります。残業を行った場合や、休日出勤をした場合の割増率は以下の表のようになっています。

残業代計算表
※大企業に該当する場合は、法定時間外労働が月60時間を超えた場合は、60時間を超えた時間に対して、さらに25%の割増が行われます。

上記表を参考にし、残業単価をもとめたところで、最後に、残業単価に残業時間をかけることで、残業代の計算は完了になります。

■最後に

残業代の計算方法を良く分かっていないなかで、給与計算ソフトに任せて給与計算を行っていると、後々、大変な目にあうかもしれません。残業代が一部未払いだったたり、多く払い過ぎてしまっていたというケースはよくあります。

残業代の計算は、簡単のようで奥が深いです。
残業代の計算が正確に行われているかどうか、これを機にチェックしてみましょう!

大川社労士事務所
社会保険労務士 大川陽太郎
URL:http://www.okawa-lssa.jp

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