算定基礎届(社会保険料の決定)について

こんにちは。社会保険労務士の大川陽太郎です。
今回は、毎年6月から7月にかけて行われる社会保険手続の「算定基礎届」についてお伝えさえて頂きます。

■社会保険料の計算方法

まずは、社会保険料(健康保険料及び厚生年金保険料)の計算方法についておさらいさせて頂きます。

社会保険料の計算方法は、ご存知でしょうか? 実際に給与計算を担当する方でも、給与計算ソフトにお任せで、計算の仕組みをご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事を読んで頂き、社会保険料の計算方法について、お役に立てていただけますと幸いです。

社会保険料は「標準報酬月額」に保険料率をかけて算出されます。

「標準報酬月額」とは、給料などの月額を区切りのよい幅で区分した額で、月額の給与を「標準報酬月額表」に当てはめて、標準報酬月額を決定します。以下の表は東京都の「標準報酬月額表」(平成31年度分)になります。

例えば、月額の給与が253,000円(通勤手当も含みます)だった場合は、標準報酬月額は260,000円となります(上図「標準報酬月額表」表の太枠参照)。
そして、健康保険料と厚生年金保険料の計算は、以下の通りとなります。


健康保険料:260,000円×9.90%(※)=25,740円
厚生年金保険料:260,000円×18.300%=47,580円

社会保険料は労使折半であるため、従業員が負担する保険料額は以下の通りとなります。
健康保険料は12,870円(25,740円÷2)
厚生年金保険料は23,790円(47,580円÷2)
となります。

※40歳以上65歳未満の方は、介護保険料を含むため料率は11.63%になります。


■算定基礎届とは

社会保険料の計算の基礎となる「標準報酬月額」は、原則、資格取得した月(入社月)に決定されます。

一方で、年に1度、7月に「標準報酬月額」の見直しが行われる手続が「算定基礎届」になります。

算定基礎届の手続内容としては、その年の、4月、5月、6月に支払われた給与の合計額をもとめ、その月数「3」で割って、平均した額が新しい標準報酬月額として決定します。

4月、5月、6月に支払われた給与の総計:282,200+284,200+281,600=848,000円
平均額=848,000円÷3=282,666円

上図「標準報酬月額表」を参照し、
新しい標準報酬額=健康保険280,000円、厚生年金280,000円
と決定します。

■最後に

算定基礎届により決まった新しい標準報酬額は、その年の9月から翌年の8月までの社会保険料の計算の基礎となります。このように、毎年7月に算定基礎届を行われ、1年間の保険料が決定することになります。

申請期限は7月10日です。
算定基礎届は大事な手続であるため、忘れずに行い、期限内に年金事務所に提出しましょう。

大川社労士事務所
社会保険労務士 大川陽太郎
URL:http://www.okawa-lssa.jp

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