書評

ビジネス・実用書レビュー
渡辺健介『世界一やさしい 問題解決 の授業』みんな何かを何とかしたい〜前編

補助金・助成金の強い味方、補助金リーチ.comのビジネス・実用書レビューは1冊の本の書評を前編・後編2回に分け、毎月第2・第4月曜日(祝祭日の場合は翌日)にお届けいたします。
今回は「47万部を突破!いちばん売れてる 問題解決 の本」と帯にある渡辺健介の『世界一やさしい問題解決の授業』ダイヤモンド社を取り上げます。前回自分を変える教室で授業を受け、今回問題解決の授業を受けるという流れです。自分で編み出すよりも多くの人がやってうまくいった方法をまとめてもらったものを学んだ方が早道ですが、さて……。

問題解決 の授業

目次

問題とは何か

ものの本によると、問題とは理想と現実の差のことをいうのだそうです。

ちょっと下のような公式を当てはめてみました。

問題=現実×n

理想nが0だといくら現実に0を掛けても答えは0という式になるでしょう。
つまり、理想がなければ問題はゼロとなります。

人は現実とは別に自分や他人や状況に対して「こうありたい」、「こうあるべきだ」と思うからこそ、そうでない現実を問題があると捉えるのですね。

この公式の現実には1しか入りません。現実はいつもひとつだけです。
ひとつの現実に対して理想はいくつ持つことができるでしょうか?
具体性を欠いた理想であればぶれていくつもの理想が見えても仕方がないでしょうけれど、たいていは1つなのではないでしょうか。
そうすると、答である問題(変な文章になってしまいましたが)はゼロか1しか存在しません。

あれもこれも問題だらけだと思うようなときは、細かい現実に細かい理想をひとつずつ持っているからなのでしょう。
理想をハッキリさせ、現実を正しく把握すればきっと問題は解決されます。

この本の主人公である「問題解決キッズ」と一緒に問題を解決する方法を学んでいけば、自分の問題を解決できるようになるでしょう。

どうしようもなくなる

他に、具体的な理想があるわけでもないのにただただ現状が辛かったり、とにかく嫌だったりする場合はどうでしょうか?
単なる不快感にいたたまれず、どうしようもない気分でいるということなどです。

それも、気が付いていないだけで現状以外に適切な状態があることをどこかのレベルでは認識しているから感じるものではないでしょうか。
現状とは現実のことであり、適切な状態とは理想のことですから。

漠然とした不安や落ち着かなさを感じることは、とくに思春期のころなどによくあるものだと思います。
この、どうしようもなさは、何が自分をそのように感じさせているのかわからないことからくる場合もあります。うまく言葉にできず、むずがる赤ん坊のように。

こんな時でも、問題を解決できるのでしょうか?
漠然とした不快感や不安をうまく言葉にして表現するだけでスッキリしてしまうこともあります。
問題があると認識して引き受けてしまうだけで解決した気分になることもあります。
言語化した諸々を具体的に解決すべく行動することで解決するのがほとんどだと思いますが。

さて、ここまできて勘の良い方はわかってきたと思いますが、問題解決には言葉がかかわっているのです。
帯にある「ロジカルに解決!」「学校では教えてくれない左脳力」というところの、ロジカルもロジック、つまり言語のことですし、左脳がつかさどっているのも言語的な活動です。

次回でこの本の面白さや活用のしかたをご紹介できればと思います。


ライター:鶴見紀子(True Color Create / WE GiRLs CAN

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